平成14年4月10日
県教育長 殿
日本学校保健学会理事長
森 昭三
「学校全体の禁煙」を始めとする喫煙防止対策推進のお願い

 喫煙防止は国民の健康保持のための極めて重要な課題となっていますが、ヘルスプロモーションの観点からは、教育的な働きかけだけでなく喫煙防止につながるような環境整備が不可欠だと考えられます。
 そこで、日本学校保健学会では、青少年の喫煙防止にねらいをしぼった提言を社会に示し、喫煙防止のための環境整備の推進を中心に訴えることとしました。そして、昨年11月の第48回大会において、別紙のような「青少年の喫煙防止に関する提言」を採択しました。この提言は広く社会全体を対象とするものですが、中でも、教育関係者に向けた内容が主体となっています。そして、「学校をタバコのない場所に!」をスローガンとし、『「学校のヘルスプロモーション」の一環として、学校全体を禁煙とすること』を第1番目に上げております。これは、言うまでもなく、教師は本人が意識しようとしまいと児童生徒の強力なモデルとなっており、また、学校こそ健康な人間を育てる場だからです。

 今年から健康教育重視の新教育課程も始まりますので、貴教育委員会においても、「学校全体の禁煙」を始め、当学会の提言した学校における喫煙防止対策がすみやかに実施されるよう、市町村教育委員会及び各学校に対して強力な働きかけをして下さるよう、お願い致します。
 また、日本学校保健学会では、「タバコのない学校」推進プロジェクトを置き、提言の周知を図るとともに、「喫煙防止・禁煙プログラム」の紹介や教員研修会における「喫煙防止・禁煙」の指導など、学校の喫煙防止対策推進のための支援を行いたいと思います。
 つきましては、まず提言の周知に関して、貴教育委員会のご協力をいただきたいと存じます。ぜひ、教育事務所を通して各学校にこの学会提言をご送付くださるよう、お願い申し上げます。


教育事務所のご住所とそれぞれの管轄学校数を、下記プロジェクトの連絡先へご連絡いただければ、学校数に合わせた枚数の提言文書を教育事務所に送付して頂けるとのことです。。

連絡先: 日本学校保健学会 「タバコのない学校」推進プロジェクト
家田重晴(中京大学)、市村國夫(常磐短期大学)、狩野美和(愛知県三好町立南中学校)、高橋浩之(千葉大学)、中村正和(大阪府立健康科学センター )、野津有司(筑波大学)、村松常司(愛知教育大学)

〒470-0393 豊田市貝津町床立101
中京大学体育学部 家田重晴
E-mail iedas@sass.chukyo-u.ac.jp 
Tel 0565-45-0971、Fax 0565-46-1297