●マイナスイオン空気清浄機とは?●


「マイナスイオン」はいまだに効果も害もわかっていません。しかし、いかにも体に良いかのごとく、「マイナスイオン」を発生させる空気清浄機を始めとした家電を広告販売している各メーカーは、「売れれば良い」という姿勢をやめ、消費者の側に立った、安全性・広告の真実性を最優先にすべきです。オゾンの有害性も指摘されています。


関連記事リンク
マイナスイオンおまえは何者? 万能物質か健康迷信か 朝日新聞be Report(2002年8月24日)
あるメーカーの広報担当者は、「メカニズムがはっきりしないことは承知しているが、有害だというデータもない。我々がブームを作り出しているというより、ブームに引っ張られている感じだ」とのこと。こんなことでいいのでしょうか。
マイナスイオン発生機能つき家電を考える 神戸新聞の特集(2002年7月30日)
兵庫県立神戸生活創造センターによると、効果も害もわからないとのこと。
『体にいい』マイナスイオン リラックスし、効率アップ−−解明どこまで 毎日新聞科学環境ニュース(2002年6月17日東京朝刊)
「浴びすぎた場合の影響を調べた研究結果はない。しかし、マイナスイオン発生装置の中には、副産物として有害なオゾンを出す危険性が指摘されているものがある。」と書かれています。
空気中のイオンについて(英文) 米国アルファラボ社のページ
晴天の戸外でのマイナスイオン数は、200〜800個/立方センチあり、人の吐く息には、20、000から50、000個/立方センチのマイナスイオンが含まれているそうです。一方で、マイナスイオン発生器は数十から数百個/立方センチ程度のマイナスイオンしか発生しておらず(参考ページリンク)、もし、マイナスイオンが効果があるものだとしても、ほとんど意味をなさないものではないでしょうか。
市民のための環境学ガイド 安井至・東大生産技術研教授のホームページ
「海外の論文では、マイナスイオンを殺菌剤として使おうというものがありますから、生体に対してある種の毒性があるのは事実でしょう」という記述もあり、メーカーは安全性について早急に確認すべきです。
時評「東電原発異常隠しとマイナスイオン」
2002/ 9/ 2
団藤保晴氏の「インターネットで読み解く!」のページ
非科学的な「マイナスイオン」に飛びついている企業とマスコミの実態を鋭く指摘しています。