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「全館禁煙」が優良病院の認定条件となります


分煙では優良病院と言えぬ 医療機能評価機構 (2003/06/26 20:03 共同通信ニュース速報)

 国などが出資し、病院の評価事業を行う財団法人「日本医療機能評価機構」は二十六日までに「全館禁煙」を優良病院の認定条件とする方針を決めた。「分煙の徹底」にとどまる現行の評価体系を、二○○四年度中に改定する。
 公共施設での受動喫煙防止を定めた健康増進法が、五月に施行されたことを受けた措置。
 評価機構の河北博文理事は「首都圏の私鉄が駅構内の全面禁煙に踏み切るなど禁煙の動きが広がる中、医療機関としてしっかり対応する必要がある。利用者の側も病院では喫煙しないというコンセンサスをつくってほしい」と話している。
 評価機構によると、現行の評価体系では喫煙対策に関して@院内での喫煙区域確保による分煙A喫煙区域の表示B喫煙場所の換気C職員の分煙の徹底―の四項目を審査している。
 喫煙コーナーがついたてで仕切られているだけの病院など、受動喫煙対策が不十分な場合は認定を見送っており、対策の不十分さが認定取得のネックになるケースも少なくないという。
 次期改定では、分煙より踏み込んで「全館禁煙の方針が確立され、適切に実施されていること」を認定条件に盛り込む。
 ただ、精神科医療や長期療養、緩和ケアは「一般医療と内容が異なる」として、現場の実情を踏まえて例外を認めるケースもあるという。
 評価機構は、審査で一定の基準をクリアした病院に対し認定証を発行している。これまで全国に約九千二百ある病院のうち、九百三十五病院が認定を受けている。