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ネオシーダー関連の報道


日本禁煙学会 ネオシーダーの製造販売中止と健康被害調査を緊急要請  ( QLifePro医療ニュース 2014年3月9日記事)
特定非営利活動法人日本禁煙学会は2月21日、第2類医薬品「ネオシーダー」について製造販売中止および健康被害調査の緊急要請書を厚生労働大臣と医薬食品局長あてに送付した。これは、ネオシーダーから国際がん研究機関(IARC)によって最高度の発がん性が指定されている多数の重金属や、発がん物質が検出されたという論文が公開されたことを受けてなされたもの。ネオシーダーには、紙巻きタバコの約2倍含まれる有害ガス成分もあることが判明した。
厚生労働省の今後の対応に注目
日本禁煙学会は
ただちに製造販売を中止し、市場から製品を回収して下さい。そして、本製品は煙を出す商品であり、使用者だけでなく、周りの人に対しても健康被害を生じている可能性がありますので、調査を実施して下さい。(特定非営利活動法人日本禁煙学会 プレスリリースより引用)
と要請しており、厚生労働省がこれに対してどのような対応をとるのか、今後の動きが注目される。
参考:特定非営利活動法人日本禁煙学会 プレスリリース


禁煙遠ざける?! たばこ関連商品 (読売新聞 2003年4月16日(全国版)19日(大阪版)記事)  
◆低ニコチンの薬用吸煙剤 依存するケースも (記事からネオシーダーに関する部分を抜粋)
 たばこの害をすべて防ぐわけでも、薬として認められた禁煙補助剤とも違うのに、紛らわしい商品は多い。「かえって禁煙の妨げになることもある」と、専門医は注意を促す。
 大阪府立成人病センター調査部の田中英夫さんは昨年、学会などで紙巻きたばこ型薬用吸煙剤「ネオシーダー」の問題点を指摘した。
 喫煙者のせきや痰(たん)を抑える一般薬として40年前に認可された。火をつけて煙を吸う形はたばこそのもので、実際に1本当たりたばこの6〜7分の1のニコチンが含まれている。田中さんらの研究では、たばこの代用品として使われ、依存に至っている例が複数みられた。
 製造元のアンターク本舗(本社・千葉県)では、「薬として承認されている用法用量(1日10本)を守って使えば問題ない。たばこの代用品として使われることは想定していない。煙を吸う以上、これで禁煙とも考えていない」と説明する。
 これに対し、田中さんは、「煙に一酸化炭素も含むこのような製品が、一般用医薬品として製造、販売が継続されていること自体に、重大な疑問を持つ」と訴える。


禁煙「ネオシーダー」ニコチン、タール入ってた! (読売新聞 2001年11月11日記事)
 たばこのように火をつけて煙を吸い込むことで喫煙者のせきを鎮め、たんを除く市販の医薬品「ネオシーダー」にニコチン、タールが含まれていることが大阪府立成人病センターの田中英夫調査課長補佐らの調査でわかった。ニコチンがないと信じ込み、禁煙のつもりで吸う人もあり、厚生労働省医薬局はデータの提出をメーカーに指示した。成分の確認後、誤解を防ぐ表示を求める方針だ。
 ネオシーダーは、千葉県市川市のアンターク本舗が1959年に国の承認を受けて製造し、薬局薬店で販売(20本入り1箱270円)。ヤマアジサイの葉などが原料で、塩化アンモニウムなどを有効成分として箱に表示している。
 成人病センターでは昨年夏、禁煙したはずの患者の尿からニコチンの分解産物が検出され、ネオシーダーの吸引が判明。愛用者ら3人の協力による使用実験でも分解産物がたばこ並みの濃度で尿に含まれ、依存性があることもわかった。
 公的検査機関に依頼した分析では、一本のニコチンは軽いたばこの5分の一程度で、タールはセブンスターより多かった。
 箱には「喫煙習慣のない方、未成年者は使用しないで下さい」と注意書きはあるが、ニコチン、タールの記載はない。インターネットで禁煙を指導している医師も「ニコチンはなく、禁断症状は現れない」と相談に答えるなど、誤解は広がっているとみられる。
 アンターク本舗の黒須浩二社長は「少量含むことは近年わかってきたが、薬事法上、(効能に関係する)承認事項以外は表示できないと考えていた。法的に可能なら誤解を防ぐ表示をしたい。吸う人は、1日10本以内の用量を守ってほしい」と話している。

(11月11日06:28)