●タバコ煙の有害物質

タバコ煙の有害物質のほとんどは、空気清浄機で除去できない、ガス相成分です。
赤字で示したような有害性をもつ物質が空気清浄機を素通りしています。
(出典:ダイオキシン以外は「喫煙の科学ー職場の空間分煙テキストブック」労働調査会 1400円 ISBN4-89782-628-4 14ページタバコ煙の有害物質量最大数値を使用。ただし、ニコチンについては環境タバコ煙中ニコチンの95%がガス化するというタバコ白書第3版(2002年6月発行)43ページの記述に基づいて、上記数値をガス相と粒子相の双方に計算しなおして分割記載。ダイオキシンの数値は21世紀のたばこ対策検討会(第1回)資料の数値を使用。)
★タバコ煙中のダイオキシン濃度は、ごみ焼却場のダイオキシン濃度と比べても
3倍〜18倍と非常に高濃度で危険です。

ガス相成分(96.7%) 量(μg)/1本 割合 有害性
一酸化炭素 20000 78.7% 心血管疾患・呼吸器疾患・突然死・老化・痴呆等
ニコチン(ガス化した部分) 1900 7.5%
依存性物質・心血管疾患
ニコチンは本来粒子相に存在しますが、アンモニアの作用によってガス相に移行し、空気清浄機を素通りします。
タバコ白書第3版(2002年6月発行)43ページによると、環境中タバコ煙中のニコチンの95%がガス化するということです。
アセトアルデヒド 1400 5.5% 線毛細胞障害物質
窒素酸化物(NOx) 600 2.4% 心血管疾患・呼吸器疾患・光化学スモッグの原因
シアン化水素 200 0.8% 心血管疾患・呼吸器疾患
腫瘍創始物質・線毛細胞障害物質
アンモニア 150 0.6% 有害物質・ニコチンをガス化する
アクロレイン 140 0.6% 線毛細胞障害物質
ピリジン 93 0.4% 有害物質
ホルムアルデヒド 90 0.4% 発癌促進物質・線毛細胞障害物質
ジメチルニトロサミン 0.2 0.0% 発癌物質
ヒドラジン 0.043 0.0% 発癌物質
ニトロソピロリジン 0.042 0.0% 発癌物質
ウレタン 0.035 0.0% 腫瘍創始物質
その他のニトロサミン(4種) 0.02 0.0% 発癌物質
ビニールクロライド 0.016 0.0% 発癌物質
エチルメチルニトロサミン 0.01 0.0% 発癌物質
ジエチルニトロサミン 0.01 0.0% 発癌物質
ダイオキシン 0.000009 0.0% 有害物質
粒子相成分(3.3%) 量(μg)/1本 割合 粒子相は空気清浄機で除去できますが、タバコ煙有害物質の3.3%を占めるに過ぎず、除去性能も完全ではありません。
カテコール 460 1.8%
その他のタバコ・アルカロイド類 200 0.8%
ニコチン(ガス化しなかった部分) 100 0.4%
3および4-メチルカテコール類 40 0.2%
ヒ素 25 0.1%
ナフタレン類 10 0.0%
1-メチルインドール類 0.9 0.0%
ニッケル化合物 0.6 0.0%
フッ化アンセン 0.25 0.0%
N'-ニトロソノルニコチン 0.25 0.0%
ピレン 0.2 0.0%
9-メチルカルバゾール類 0.2 0.0%
フェノール 0.2 0.0%
クレゾール類(3種) 0.15 0.0%
ベンツ(a)アントラセン 0.08 0.0%
カドミウム化合物 0.07 0.0%
ベンゾ(g,h,i)ベリレン 0.06 0.0%
ベンゾ(a)ピレン 0.05 0.0%
ベンゾ(j)フッ化アンセン 0.04 0.0%
β-ナフチルアミン 0.025 0.0%
ジベンツ(a,j)アクリジン 0.01 0.0%
5-メチルクリゼン 0.002 0.0%
ジベンゾ(c,g)カルバゾール 0.0007 0.0%