●ミドリ安全とのやり取り(2002年1月以降) 2001年12月以前のやりとりはこちら
2002/1/30付郵送文書による回答(2001/7/31のメール以来6ヶ月ぶりの回答です) 2002/2/5送ったメール 3/27送ったメール
平成14年1月30日
ミドリ安全(株)
環境機器事業本部
クリーンシステム事業部
技術開発部
拝啓
時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
弊社空気清浄機に関して、貴重なご意見を賜りありがとうございます。
先生よりのご指摘に対して回答させて頂きます。
現時点の弊社商品はタバコ煙の粒子成分除去を目的とする環境改善機器であり、以前にも回答させて頂いておりますが一酸化炭素等のガス成分は除去できません。しかしながら、空気中の浮遊粉塵の濃度を下げることは、喫煙者及び喫煙者の周囲にいる非喫煙者の健康面にとって何らの有効性がないものではないと考えております。
但し、カタログ等の記載内容につきましては、お客様に弊社商品の機能・性能をより正しくご理解頂くため、下記の通り、変更させて頂きます。
記
1.ガス成分は除去できない旨を記載する。
具体的には、「一酸化炭素などのガス成分は除去できませんので、換気をしてください。」を記載いたします。
2.一部記載を削除または変更する。
具体的には、「清浄空気」の削除及び「清浄方式」を「集じん方式」への変更をいたします。
また、販売に関しては、今後も、お客様に性能・機能を正しくご理解頂くよう務めさせて頂きますが、商品の回収、代金の弁償、被害調査等を実施する予定はございません。
なお、検討に時間を要し回答が遅れましたことをお詫び申し上げます。
宜しくご査収の上ご理解賜りますようお願い申し上げます。
回答文書を受領致しました。
しかし、今回の回答が去年の7月以来6ヶ月ぶりとは、あまりに遅すぎますし、これでミドリ安全が消費者の安全より自社の安全を守る姿勢の企業であることが世間にもよくわかったことと思います。本来常識的な企業なら、製品の信頼性と消費者の生命に関わる問題ですから、即座に回答があってしかるべきものと考えます。日本電機工業会は少なくとも対応は貴社よりも数倍迅速でした。自らの利益しか顧みない雪印と何ら変わらない姿勢です。また、6ヶ月に渡って沈黙を続け、検討してきた結果にしては、根本的な責任をとらず、ただ、逃げているだけですが、これで対応の全てなのでしょうか。
繰り返しますが、厚生労働省の分煙効果判定基準策定検討会の報告書では「分煙のために広く使われている空気清浄機は煙の粒子はかなり除去できているが、一酸化炭素や発がん物質などガス状のものは取れていない」とされ、「空気清浄機は発がん性物質などの有毒ガスをかえって周囲にまき散らす」と警告されているとおり、空気清浄機は分煙には使ってはならないものです。100%集じんできたとしても、タバコ煙有害物質のほとんどが素通りしている事実に変わりない以上、分煙のためとわかっていて広告販売を続けることは消費者を欺く行為です。
貴社がこれから記載する「一酸化炭素などのガス成分は除去できませんので、換気をしてください。」・・・であれば、分煙のために空気清浄機はまったく必要なく、換気設備があれば十分です。
以下、繰り返します。これは消費者のためでもあり、貴社のためでもあります。
●空気清浄機はタバコ煙の清浄化には無効であるため、その目的で 使用しない旨、テレビ、新聞、雑誌広告などあらゆるメディアを通じて、国民に周知徹底すること。すべての広告に必ずこの文言を大きく入れること。
●すべての広告から「タバコ煙に有効」「タバコ煙がきれいになる」の文言を削除すること。
●営業員・小売店にも上記を徹底させ、受動喫煙対策として使用しない旨周知すること。
●現在、受動喫煙対策として使用されている空気清浄機を詳細説明の上全て回収し、購入代金・リース料などの損害を弁償すること。 (これらが税金でまかなわれているところは特に問題です)
●購入者に対する被害調査をし、賠償を検討すること。
(空気清浄機で除去できないダイオキシンが人体に蓄積していないか、一酸化炭素による心疾患、呼吸器疾患、乳幼児突然死がないか)
●空気清浄機が受動喫煙対策に無効であることを国民に周知徹底させる国策が健康日本21タバコ対策「効果の高い分煙についての知識の普及」としてすでに始まっており、地方自治体でもこれから「空気清浄機を受動喫煙対策として絶対に使用しないように」住民に呼びかけなければならない。この事実が広く知れ渡ることは時間の問題で、早急に上記対策がなされなければ、これまでのメーカーの虚偽の広告、誇大な営業姿勢が問われ始めることは時間の問題であり、被害と要する賠償額がさらに膨大なものとなることは確実である。
早急な対応を求めます。
2002/3/27ミドリ安全に送ったメール
テレビ広告の即時中止を求めます